ポリスチレンフィルム
ポリスチレンは原油・ナフサを原料としたスチレンモノマーを重合させて作られるプラスチック樹脂です。 ポリスチレンは1935年に初めて工業化され、80年以上の歴史があります。
ポリマーは、主鎖に対するベンゼン環の位置がランダム。
非晶性(結晶性を持たない)。
現在、世界中で約1200万トンのポリスチレンが使われています。
ポリスチレンは大きく分けると、透明性が高く硬いという特徴の汎用ポリスチレン(GPPS)と、ゴム成分を加えて衝撃性を改良した乳白色の耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)の2種類があります。
ポリスチレンは加工しやすく、形状再現性が良いので、電気製品、雑貨、食品容器など幅広い用途に使用されています。
又、ポリスチレンは発泡させやすい材料なので断熱性が必要な用途に多くの発泡製品が作られ、省エネルギーに貢献しています。
ポリスチレンは各国の法律で安全な食品包装材料として使用が認められており、先進国ではその用途の50%が食品包装用途となっています。
ポリスチレンフィルム
弊社では、GPPSとHIPSを独自の割合で配合し、インフレーション法で無延伸フィルムを製膜しています。
特徴
- OPS(延伸済PSフィルム)と異なり、無延伸のフィルム(=CPSと言われています)です。
- 延伸されていないので、加熱することにより、まだフィルムが伸びる余地があるので、次工程での成形性に優れています。
OPSフィルムでは追従できない深絞りにも対応できます。 - 透明タイプと、マット調の廉価版タイプの2種類を製膜しています。
- アルミ蒸着を施すことも可能です。
- コシがあり、非常に裂けやすいフィルムです。
- 直進性があり、ノッチなしでどこからでも切れるフィルムも製膜できます。
- 他素材との特徴比較
- その他にも、他社では製膜出来ないエンプラ(エンジニアリングプラスチック)もフィルム化できます。
用途
- 裏印刷して他の素材(0.3mm厚のシートetc)と貼り合せした後に成形し、食品容器となります。
- 裏印刷してPS発砲シートと貼り合せした後に成形し、カップラーメンの容器や、刺身や肉用のトレイとなります。
※外注となりますが弊社にて印刷工程の手配をすることもできます。 - 比重は1.05です。水に沈みますので、人工の水草としても使用可能です。
- その他の新しい用途にも是非ご使用ください。
製膜できる規格 |
*全ての製膜機にインラインカメラが設置されています。 |
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- ■巻き径や、重量の計算
- http://www.ns-slitter.co.jp/technology/calc